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トップページ > 法務省の概要 > 各組織の説明 > 内部部局 > 保護局 > Q&A

Q&A

「更生保護」について

Q1:なぜ仮釈放や少年院からの仮退院は必要なのですか?


A:仮釈放や少年院からの仮退院とは,矯正施設に収容されている人を収容期間が満了する前に矯正施設から仮に釈放する措置で,刑務所から仮に釈放することを「仮釈放」,少年院から仮に釈放することを「仮退院」と言います。いずれの場合の人も,釈放後は保護観察に付され,保護観察官や保護司から生活指導等を受けながら,自らの犯罪や非行について反省を深め,更生に努めていくことになります。また,仮釈放期間中に違法行為等があった場合には,仮釈放等を取り消され,再び矯正施設に戻されることがあります。
 仮釈放等とならずに収容期間を満了して矯正施設から出所した人は,保護観察が受けられません。矯正施設を出所した人が,保護観察による指導や援助を受けられず,社会への適応が図られないまま再犯に至ってしまうことは,出所した本人,社会の両者にとって不幸なことです。仮釈放等の制度は,矯正施設に収容された人の更生を助け,再犯を防止し,もって社会を保護することを目的とした制度なのです。
 なお,仮釈放は,具体的には,悔悟の情及び改善更生の意欲があり,再び犯罪をするおそれがなく,かつ,保護観察に付することが改善更生のために相当であると認められ,社会の感情もこれを是認すると認められるときに許されます。

Q2:なぜ恩赦は必要なのですか?


A:恩赦にはいくつかの役割がありますが,その中で最も重要なものとして,「罪を犯した人たちの改善更生の状況などを見て,刑事政策的に裁判の内容や効力を変更する」というものがあります。具体的に説明しますと,裁判で有罪の言渡しを受けた人たちが,その後深く自らの過ちを悔い,行状を改め,再犯のおそれがなくなったと認められる状態になった場合などには,被害者や社会の感情も十分に考慮した上で,残りの刑の執行を免除したり,有罪裁判に伴って制限された資格を回復させたりということが行われます。
 このように恩赦は,有罪の言渡しを受けた人々にとって更生の励みとなるもので,再犯抑止の効果も期待でき,犯罪のない安全な社会を維持するために重要な役割を果たしているといえます。

Q3:少年非行の最近の傾向を教えてください。


A:特に保護観察の現場から見た最近の非行少年の特徴としては,自己中心的で忍耐力に欠けており,また,人間関係が希薄で,それぞれの少年が孤立している点,面接時などの対応では比較的素直で指導に従っているように見えるものの,実行が伴わない点等が挙げられます。これらの原因の1つとして考えられるものに,親が子供の生活を十分に把握しておらず,また,自分たちの都合を優先して子供と深い関わりを持とうとせず,子供のわがままを許している点が挙げられます。
 このような少年たちの保護観察に当たっては,社会貢献活動BBS会のグループワークに参加させるなど,社会性の向上を促すための指導等を行うとともに,必要に応じて,少年と家族との関係修復を図るために家族に対する援助や保護者に対する働き掛け等も行っています。

更生保護ボランティアについて

Q4:更生保護施設とはどのような施設ですか?


A:「更生保護施設とは」を御覧ください。

Q5:更生保護女性会とはどのような活動をしているのですか?


A:更生保護女性会とは,犯罪や非行のない明るい社会の実現に寄与することを目的として,地域の犯罪予防活動と犯罪をした人や非行のある少年の更生支援活動を行うボランティア団体です。(→更生保護を支える人々(更生保護女性会)
 主な活動内容は,次のようなものです。
〇犯罪予防活動
 地域住民を対象に,家庭や非行問題をテーマとした「ミニ集会」,青少年への声掛け運動,親子で参加できるワークショップ等,犯罪や非行の未然防止を目的とした様々な活動を行っています。また,毎年7月を強調月間として行われる「社会を明るくする運動」~犯罪や非行を防止し,立ち直りを支える地域のチカラ~にも積極的に参加しています。
〇子育て支援地域活動
 誰もが夢を持ち安心して子育てができる環境づくりを実現するため,子育てをテーマとした講演会や座談会の開催,若い世代の親に対する相談助言や支援活動などを行っています。
〇社会参加活動
 保護観察対象者や問題を抱えた少年を対象に,社会奉仕活動,体験活動等を実施して,その健やかな心の成長を手助けしています。
〇矯正施設・更生保護施設への訪問
 被収容者への激励や施設の行事への参加協力を通じて,被収容者の立ち直りを支援しています。また,更生保護施設に対しては,日用品の援助や炊事補助等,運営面の協力をしたり,料理教室の開催等,処遇に資する援助を実施したりしています。
 この他にも,保護司活動やBBS会員の活動にも協力をしています。
 詳しくは,最寄りの保護観察所までお問い合わせください。

Q6:BBS会とはどのような活動をしているのですか?


 A:BBSとは「兄」や「姉」のような身近な存在として,少年たちと一緒に遊んだり,悩みを聴いたり,『同じ目の高さで』接しながら,少年たちが健やかに成長するための支援をするとともに,非行防止活動を行う青年ボランティア団体です。(→更生保護を支える人々(BBS会)
 主な活動内容は次のとおりです。
〇ともだち活動
 BBS運動を特色づける実践活動です。通常は保護観察所,家庭裁判所,児童相談所などからの依頼を受けて,非行少年等と「ともだち」の立場で良き話し相手・相談相手となります。
〇非行防止活動
 青少年や地域に広く働き掛け,青少年の健全な成長の支援や犯罪や非行のない明るい社会環境づくりを行う活動です。具体的には,グループワークの手法を用いたイベント等を企画したり,広報活動,環境浄化活動などを行っていますが,近年は,BBS会の活動の場が広がりつつあり,上記活動以外にも,地域に根ざした様々な活動を行っています。
〇自己研鑽活動
 ともだち活動,非行防止活動を支える大切な活動です。この活動によって,BBS運動の意義・目的に対する共通の理解と実践活動に必要な知識と技術を習得し,会員の資質向上と組織のリーダー養成を図っています。
 詳しくは,最寄りの保護観察所までお問い合わせください。

Q7:協力雇用主とはどのような活動をしているのですか?


A: 保護観察対象者や更生緊急保護の対象者の前歴等の事情を理解した上で,待遇や稼動面において他の労働者との差別をすることなく,積極的に彼らを雇用することで,彼らが仕事に就き,社会の一員として生活することに協力しています。(→更生保護を支える人々(協力雇用主)
※協力雇用主になるには?
 まずは,最寄り又は事業所の所在地を管轄する保護観察所に御連絡ください。
 また,法務省ホームページからも応募ができます。
 詳しくは,「協力雇用主を募集しています。」を御覧ください。
 

保護観察官について

Q8:少年非行問題に関心があり,非行少年の改善更生に関わる仕事がしたいのですが家裁の調査官や少年院の法務教官,保護観察官の仕事の違いがよく分からないので教えてください。



A:家庭裁判所で少年保護事件の審判及び家事事件の審判・調停に必要な調査を行っているのが,家庭裁判所調査官です。また,少年院で収容されている少年の矯正教育に携わっているのが少年院法務教官です。
 家庭裁判所調査官は,審判前の調査を行うことが仕事の中心であるのに対して,保護観察官は,審判後,少年の非行からの立ち直りを支えていくことが仕事の中心です。また,少年院の法務教官は,少年院において少年の教育に当たっているのに対し,保護観察官は,少年院から仮退院した少年が,施設から出た後も再び非行におちいることなく社会生活を送れるように指導監督しています。
 さらに,保護観察官の特徴としては,家庭裁判所で保護観察に付された少年,少年院からの仮退院を認められた少年のほか,刑務所からの仮釈放を認められた人及び地方裁判所等で保護観察付き執行猶予の判決を受けた人等成人の保護観察にも携わっていることが挙げられます。このように,非行におちいった少年のほか,罪を犯した成人の更生にも携わっていることも家庭裁判所調査官や少年院の法務教官との違いです。
 加えて,保護観察を受けている人が社会生活のなかで抱えるさまざまな問題に一緒に向き合う機会が多いこと,行政機関職員のみならず保護司を始めとする多くの民間ボランティアの人たちと一緒に仕事をしていることも,保護観察官の特色です。

Q9:どうすれば保護観察官になれるのですか?


A:保護観察官になるためには,主に国家公務員採用総合職試験,法務省専門職員(人間科学)採用試験保護観察官区分又は国家公務員採用一般職試験を受験して合格し,法務省保護局又は更生保護官署(地方更生保護委員会及び保護観察所)に採用されることが必要です。採用後,一定期間は法務事務官として法務省保護局又は更生保護官署において行政事務に従事した後,保護観察官に任命されます。なお,国家公務員採用総合職試験受験者の採用事務は法務省保護局総務課において,法務省専門職員(人間科学)採用試験受験者及び国家公務員採用一般職試験の採用事務は各地方更生保護委員会事務局総務課において行っています。

Q10:保護観察官となるために必要な知識や技能はありますか?


A:保護観察官は,「医学,心理学,教育学,社会学その他の更生保護に関する専門的知識に基づき,保護観察,調査,生活環境の調整その他犯罪をした者及び非行のある少年の更生保護並びに犯罪の予防に関する事務に従事する」(更生保護法第31条第2項)と規定されているとおり,高い専門性が必要とされています。しかしながら,必要な知識や技能は採用後の研修や実務を通して身に付けることができますので,何よりも犯罪をした者や非行のある少年の更生や犯罪の防止,安全・安心な地域社会の実現に強い熱意を持つ方,行動力のある方に,保護観察官を目指していただきたいと考えています。
 
Q11:保護観察官の研修制度はどうなっていますか?


A:保護観察官を命ぜられてから定められた研修等を修了するまでの期間を,犯罪をした者や非行のある少年の社会内処遇に必要な基礎的能力を身に付けるための育成期間として位置付けています。育成期間中には,合宿形式の保護観察官中等科研修及び保護観察官専修科研修に参加するほか,所属庁において第一線の保護観察官としての勤務を行いながら,統括保護観察官等から実務指導を受けます。また,矯正施設や地方検察庁など他の刑事司法機関への短期派遣研修も用意されています。

Q12:保護観察官のキャリアステップはどうなっていますか?


A:保護観察官になった後は,勤務成績や実務経験に基づき,統括保護観察官・統括審査官、企画調整課長などを経て,保護観察所長や地方更生保護委員会事務局長、さらには地方更生保護委員会委員・同委員長などへとキャリアアップしていきます。また,この間,法務本省や法務総合研究所,法務省の他組織(地方検察庁,矯正施設,地方法務局,地方入国管理局など),他府省庁などで勤務することもあります。

保護司について

Q13:保護司にはどのような人がなっているのですか?


 A:更生保護は,犯罪や非行をした人を取り巻く地域社会の事情をよく理解した上で行うことが望まれます。そこで,地域の事情に詳しい民間のボランティアである保護司と公務員である保護観察官が協力して保護観察や,犯罪予防活動等を行っています。保護司の平均年齢は64.7歳で,60歳以上の方が約8割を占めています。会社・団体役員等,主婦,農林水産業,商業,宗教家など幅広い分野の方々が保護司として活躍していますが,仕事を退職した後に,保護司になる方も大勢います。それぞれの分野における豊富な人生経験を,犯罪や非行をした人の理解,指導及び援助に役立てているのです。

保護司の年齢構成(平成27年1月1日,単位%)

保護司の職業構成(平成27年1月1日現在,単位%)

Q14:保護司は何人くらいいるのですか?


A:平成27年1月1日現在,全国で47,872人の保護司が活動しています。そのうち,男性が74.0%(35,432人),女性が26.0%(12,440人)となっています。

 
Q15:保護司になりたいのですがどうすればよいのですか?


A:保護司は, 
  1. 人格及び行動について,社会的信望を有すること  
  2. 職務の遂行に必要な熱意及び時間的余裕を有すること
  3. 生活が安定していること
  4. 健康で活動力を有すること

のすべての条件を満たしている方について,保護観察所長が,地方裁判所長,地方検察庁検事正,弁護士会長,学識経験者等で構成される保護司選考会に諮問した後,法務大臣に推薦して委嘱されます。禁錮以上の刑に処せられた人は保護司になれないなどの欠格条項もありますので,保護司の仕事に関心をお持ちの方は,まずは最寄りの保護観察所企画調整課までお気軽におたずねください。

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