成年年齢引下げをテーマとした意見交換会に参加される中学校・高等学校等を募集中です
1. なぜ,成年年齢引下げをテーマとした意見交換会を実施することとしたのですか。
令和4年4月1日から,民法が定める成年年齢が18歳に引き下げられます。
これは,18歳,19歳の方の自己決定権を尊重するとともに,若い方々の積極的な社会参加を促そうとするものですが,消費者被害に遭わないようにするなど,気をつけなければならない点もあります。
そこで,成年年齢引下げによって直接に影響を受ける中学生,高校生の皆さんに成年年齢引下げについて主体的に考えてもらい,その意義をより深く理解してもらうことを目的として,中学校,高校等における意見交換会を実施することとしたものです。
2. 意見交換会ではどのようなことをしているのですか。
これまでの例では,法務省の担当者が中学校や高校を訪問し,次のような流れで意見交換会を実施しています。
- ① 1クラスの生徒を対象として,担当者から成年年齢引下げに関する基本的な事項についての簡単な説明を実施。
- ② 4~5人のグループを作ってもらい,いくつかのテーマについて,グループごとに議論を実施。
- ③ グループごとに議論の結果を発表し,その発表の内容を踏まえ,クラス全体で更なる意見交換を実施。
第1回の意見交換会(令和元年9月18日・都立町田高等学校)と,第2回の意見交換会(同年10月23日・関西学院千里国際中等部)では,
- ① 社会で1人前の大人として生きていくために,どのような能力が必要か
- ② その能力を備えるために,若者はどんなことをする必要があるか
- ③ そんな若者に対して,国や地方自治体はどのようなサポートができるか
の3つをテーマとして設定し,皆さんに議論をしていただきました。
上記のテーマに対する意見として,主なものを挙げると,
- ・大人になるためには主体性や判断力,責任感を育むことが重要である
- ・そのような能力を育むために,積極的に様々なことに取り組んで経験を積むことが重要である
- ・そのような能力を育むために,より体験型の学習をする機会を提供してほしい
というものでした。
その詳しい内容は,法務省のホームページにも掲載しておりますので,ご参照ください。
学生の皆さんが自主的に問題設定をし,議論を深めていく様子が,大変頼もしく感じました。
参加してくれた学生の皆さんからは,クラスメートと議論することで,いろいろな考えがあることを知ることができたという感想が多く寄せられました。
意見交換会の様子(1)
意見交換会の様子(2)
このほかにも,学校の要望に応じて,意見交換会以外の形での周知活動も行っています。令和元年11月7日には,法務省の担当者が沖縄県の昭和薬科大学附属中学校を訪問し,中学3年生の皆さん(約200名)を対象として,成年年齢引下げの意義や理由,これに伴って注意してほしいことなどについての説明会を開催しました。
説明会の様子(1)
説明会の様子(2)
3. 引き続き,皆さんからの応募をお待ちしています。
今後も,引き続き皆さんからの応募をお待ちしておりますので,ご関心がおありの方は,法務省のホームページをご参照ください。