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法務省で働くひと・しごと紹介 Vol.16
~技術企画室長補佐~
- Q1
- 技術企画室長補佐ってどんな仕事?
- A1:
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法務省大臣官房施設課の業務のうち、主に、①法務省所管施設の整備及び②国際協力に関する業務に携わっています。①については、当課設計部門において刑務所等の矯正施設や官署施設の整備計画を策定し、その計画を基に、実施設計業務や工事を外部委託して施設の整備を行うのですが、私は、その契約手続において、入札参加業者の参加資格要件等の審査及びそのとりまとめなどを担っています。
②については、我が国が理事国を務めているアジア矯正建築会議(ACCFA※)や当課が参加する各種国際会議関連業務の事務局を担っています。また、建設技術の指導等を目的とした諸外国への職員派遣や研修生を招いての技術指導等も行っており、過去には、タイ王国に職員を派遣し、少年矯正施設建設に貢献した例もあります。
- ※Asian Conference of Correctional Facilities, Architects and Planners
アジア諸国の矯正建築分野の技術向上のため、技術面に関する議論や情報共有を行うことを目的として、平成24年から計8回開催されており、タイ王国・マレーシア・カンボジア王国・インドネシア共和国・大韓民国・ICRC(赤十字国際委員会)等多くの国や機関が参加している。
- ※Asian Conference of Correctional Facilities, Architects and Planners
- Q2
- 最近のトピックスは?
- A2:
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当課の入札案件においては、入札価格以外に技術力等の要素を含めて総合的に判断する方式(総合評価落札方式)の適用案件を多く取り扱っていますが、令和4年度においても本方式の運用要領の改訂を行い、より品質の高い施設整備の実現のために事務の改善を図っています。
国際協力関係については、令和5年度に第9回アジア矯正建築会議をタイ王国にて実施予定であり、他の理事国とともにその開催準備を進めています。
- Q3
- 技術企画室長補佐のやりがいって何?
- A3:
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入札参加業者の参加資格の有無や技術力等に対する評価等を行うということは、間違った判断をすれば業者の方々に不利益をもたらすことになります。そのような事を防ぐために、担当内での情報共有・ダブルチェックはもちろん、第三者的な視点でもチェックし、間違いを未然に防ぎます。これらの作業は慎重を期すものであり、入札の公正性を確保する観点からも、やりがいとともに重責を感じます。
- Q4
- 心に残っているエピソードがあれば教えてください。
- A4:
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私自身、国際協力関係の業務に携わった経験がほとんどない中、着任の1か月後に開催される国際会議の関連行事への参加が予定されているという事態に直面しました。経験無し・時間無しの中、プレゼン資料の翻訳を手伝ってもらうなど周囲の方々からサポートしていただきながら、スケジュール調整、必要な資料等の準備、海外との連絡調整等の段取りを急ピッチで行い、なんとか滞りなく行事に参加することができました。
窮地に追い込まれた時や問題が発生した時に、その解決のためにどのように筋道を立てていくかという思考を持つことや、多くの仲間と良い関係性を築いておくことは、あらゆる場面で有用であると改めて感じました。
そういった経験は、仕事においても私生活においても、今も生きています。

事務室にて ~国際協力関連資料と~

関係者で情報共有 ~カンファレンスの様子~