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アジ研の出版物を紹介します。

アジ研は、正式には「国連アジア極東犯罪防止研修所(UNAFEI)」といい、昭和37年に国際連合(国連)と日本政府の協定に基づいて設立された機関です。法務省法務総合研究所国際連合研修協力部が運営しており、世界の刑事司法の実務家(検察官、裁判官、刑務所職員、保護観察官など)を対象とした国際研修等を実施しています。アジ研では、その活動内容や研修の成果を出版していますので、主なものをご紹介します。

なお、アジ研の出版物はすべてウェブサイトで公開していますので、ぜひご覧になってください。

1 研修資料集(Resource Material Series)

アジ研の研修の成果を掲載した出版物で、年2回から3回発行しています。主にアジ研の研修で海外客員専門家が使用した資料や、研修員が執筆した論文の中でも優秀なものが掲載されており、各研修の主要課題についての国際的な知見や、海外での実情を知ることができる貴重な出版物です。昭和46年の第1号から最新の114号(令和4年10月発行)まで、実に50年以上にわたって出版されてきた歴史ある出版物です。

この資料集は、これまで英語でしか出版されていませんでしたが、多方面からのご希望にお応えして、このたび「邦訳版 UNAFEI リソース・マテリアル・シリーズ 世界の刑事司法」を出版することになりました。本年3月頃の発刊を予定していますので、ご期待ください。

アジ研図書室のアジ研出版物コーナー

アジ研図書室のアジ研出版物コーナー

2 コングレスワークショップ報告書

アジ研は、国連の犯罪防止・刑事司法プログラム・ネットワーク機関(PNI)の一つでもあり、19の機関のうち最も長い歴史があります。5年に一度開催される国連犯罪防止刑事司法会議(コングレス)において、アジ研は、ワークショップの進行役を務めるなどして積極的に関与しており、その成果を報告書として出版しています。

令和3年3月に京都で開催された第14回コングレスにおいても、アジ研は、国連薬物・犯罪事務所(UNODC)及びタイ法務研究所(TIJ)と協働して「再犯防止:リスクの特定とその解決策」についてのワークショップを担当し、その成果を出版しました。

京都コングレス ワークショップ2報告書

京都コングレス ワークショップ2報告書

3 アジ研の活動報告

アジ研で実施している各研修の概要は、オンラインで発行されているニューズレター(UNAFEI Newsletter)に掲載されています。また、アジ研の毎年の活動内容は、年に1回国連に報告をすることとされています。この報告書は、年次報告(Annual Report)として、アジ研のウェブサイトにも掲載されています。