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法務省で働くひと・しごと紹介 Vol.23
~大臣官房国際課国際企画戦略室~
- Q1
- 国際企画戦略室ってどんな仕事をしているの?
法務省の各部局を横断する国際関係業務について、企画・立案等を行っています。
具体的には、令和3年に実施した京都コングレス及び令和5年に実施した司法外交閣僚フォーラムのフォローアップとして、様々な国際会議を実施しているほか、諸外国の実務家との意見交換や各国・地域の制度・取組の情報共有を行う戦略的司法対話を実施するなどしています。
- Q2
- 最近のトピックスは?
本年度、これまでに「第3回アジア太平洋刑事司法フォーラム」、「第1回ASEAN・G7ネクスト・リーダーズ・フォーラム」、「ウクライナ汚職対策タスクフォース第3回会合」、「PALM10記念事業イベント(太平洋島しょ国・地域における法の支配と国際協力)」を東京にて、「国際知財司法シンポジウムフォローアップセミナー」をインドネシアにて開催し、各会議に世界中から多くの参加者が集まりました。
現在は、来年2月に京都で開催する「第3回法遵守の文化のためのグローバルユースフォーラム」や、複数の国との戦略的司法対話の実施に向けた準備等を行っているほか、「再犯防止国連準則」という、各国の再犯防止に係る立法や施策立案の際に参照されることとなる国連準則の策定に向けた交渉等を行っています。

PALM10記念事業イベントの様子
- Q3
- 国際企画戦略室の仕事のやりがいって何?
当室で企画・運営した国際会議や戦略的司法対話が無事に形となり、会議参加者から感謝の言葉を言われたときや、会議を通して参加者同士の新たな交流が生まれている瞬間を目にしたとき、我々の取組が法の支配の推進に寄与しているという実感が湧き、やりがいを感じます。
また、世界中の様々な国と日々仕事をする中で、日本の法務・司法に関する施策を正しく相手に伝え、理解を得られた際にも、達成感を感じます。

ネクスト・リーダーズ・フォーラム参加者と事務局(戦略室)職員
- Q4
- 心に残っているエピソードがあれば教えてください。
日ASEAN高級法務実務者会合という、日本とASEANの間で法務分野における協力について協議をする会議に出席するためにシンガポールに出張した際、上記ネクスト・リーダーズ・フォーラムの参加者も、その会議に多く出席していました。そして、彼らとの再会を喜び、親しげに交流していたところ、それを見たASEAN各国の代表団長が話しかけてくれたりするなど、友好的な関係の構築に繋げることができました。
法務・司法分野において、日本はASEANにとって唯一の域外対話国という関係にあるところ、当室で開催した会議が、法の支配の推進の一端を担っていることを肌で実感することができ、とても嬉しかったです。
これからも、法の支配の推進のために、各国との関係性を大切にしながら、司法外交を進めていきたいと思います。

シンガポール出張中のディナーレセプションにおいて、
ASEAN各国の政府職員と交流する様子