1 日 時 | 平成16年7月29日(木)午後2時~午後4時 |
2 場 所 | 法曹会館・富士の間 |
3 | 出席者(敬称略) |
(1) | 第四次出入国管理政策懇談会 |
楠川絢一(座長)、須賀恭孝、多賀谷一照、中谷 巌、寺尾美子、寺田範雄、前田雅英、吉川精一 |
(2) | 関係省庁 |
栗山文部科学省学生支援課長 秡川国土交通省観光企画課企画官 |
(3) | 法務省 |
野沢法務大臣、増田入国管理局長、四宮官房審議官(入国管理局担当)、稲見入国管理局総務課長、高宅入国在留課長、田村審判課長、西尾警備課長、百々登録管理官、榊原参事官、佐々木難民認定室長、石田出入国情報管理室長、上原入国管理企画官 |
4 | 会議経過 |
(1) | 留学生等の受入れの現状について、文部科学省から説明がなされた後、意見交換が行われた。主な意見は以下のとおり。 |
○ | 留学生の受入れを国策として進める際に諸外国との比較を行っているようであるが、各国の留学生受入れの趣旨等はそれぞれ異なるのであるから、諸外国の受入数と単純に比較できないのではないか。 |
○ | 文系、理系や、学部、大学院といった違いに着目した政策を講ずることはないのか。例えば、理系の学生は学科推薦等で卒業後に就職しやすいが、文系の学生はそのような方策もなく、日本人学生も就職が厳しい状況にあって就職が困難となっているとの実情がある。 |
○ | 留学生関係予算の伸びが留学生数と連動していないとの印象を受ける。 |
○ | 日本での日本語教育機関における教育の質は不十分ではないか。 |
○ | 留学生の増加は、仕事をしながら留学生活を続けられることが背景にあるのではないか。 |
○ | 大学の実情として、文系の学生については出席確認が緩やかということもあり、実質的に労働が主ではないかとの印象を受ける学生も見受けられる。 |
○ | 日本は学生のアルバイトに甘すぎるのではないか。米国などは学生のアルバイトにもっと厳しい。そもそも米国では、授業についていくために勉強しなければならないので、アルバイトをする余裕などはない。 |
○ | 大学の自主性のみに任せるのではなく、日本に来てよかったと思う学生が増えるような戦略を立てることが重要ではないか。 |
○ | オーストラリアにおいてはアジアからの留学生受入れを推進する一方、自国民留学生のアジアへの派遣も推進しているが、そのような観点も必要ではないか。 |
(2) | 訪日観光客の拡大等について、国土交通省から説明がなされた後、意見交換が行われた。主な意見は以下のとおり。 |
○ | 日本の伝統芸能については日本人にとっても難解な面があり、多くの外国の方に見てもらうために外国語による解説の充実等改善すべき点があるのではないか。例えば、ウィーンでオペラを見ると、英語、独語の解説を選べる。 |
○ | 外国人観光客の増加は地域経済の活性化にとってプラスであり、障害があれば取り除いていくべき。街作りで改善の余地もあるのではないか。 |
○ | 外国語による案内標示を増やすとともに、複数の言語で表記していく必要があるのではないか。 |
○ | 日本へのパック旅行が増えれば、更なる訪日観光客の増加につながるのではないか。 |
○ | 例えば、日本、韓国、中国の3か国共同で観光キャンペーンを行うのは新たな戦略として意義深い。 |
(文責 法務省入国管理局) |