人権擁護委員の活動〜人権啓発活動〜
人権擁護委員は,主に(1)人権相談活動,(2)人権侵犯に関する調査・救済活動,(3)人権啓発活動を行っています。
1.啓発活動重点目標

【ポスター】平成25年度重点目標
法務省の人権擁護機関では,その時々の社会情勢や人権侵犯事件の動向を勘案して,年度を通じて特に重点的に取り組むべき人権啓発のテーマを定め,共通の目標に向かって啓発活動を展開しています。
「戦争の世紀」と言われた20世紀が終わりを告げ,21世紀に入って10年以上が経過しましたが,世界では依然として争いが絶えません。
一方,日本は平成23年に東日本大震災を経験し,世界からあるいは全国各地から差しのべられた救援の手の暖かさと,人と人との絆の大切さを学びました。
私たちは今一度,相手の気持ちを考え,思いやることの大切さを訴えて,全ての人が個人として尊重される平和で豊かな社会を実現したいと考えます。
私たちは21世紀が真の「人権の世紀」となることを目指し,平成25年度も重点目標を次のとおり定めて活動します。
| みんなで築こう 人権の世紀 〜考えよう 相手の気持ち 育てよう 思いやりの心〜 |
また,この重点目標を基本とし,さらに具体的に取り組むべき事項を年間強調事項として定めて活動しています。
2.啓発活動の具体例
人権擁護委員は,無償で次に御紹介するような活動を行っています。
また,法務省の人権擁護機関では,次に御紹介する(2)人権教室や(3)人権に関する企業研修などの御依頼を随時受け付けています。詳細は,こちら(法務局電話番号のページ)から最寄りの法務局までお問い合わせください。
(1)人権の花運動

人権の花運動
人権の花運動は,全国の人権擁護委員が中心となって,主に小学生を対象に花の種子や球根などを配り,小学生が協力して草花を育てることによって生命の尊さを実感する中で,豊かな心を育み,優しさと思いやりの心を体得することを目的とした活動です。
(2)人権教室
人権擁護委員は全国各地の小中学校や幼稚園などを訪れ,手作り紙芝居や人形劇などを通して,相手を思いやる優しい気持ちを育てる活動を行っています。
幼稚園や保育所においては,保護者にも参加していただき,活動終了後に子育てに関する悩みの相談を受けることもあります。

小学校における人権教室
大学におけるデートDV講座
(3)企業研修

企業研修
近年の経済界においては,「コンプライアンス」という言葉がよく聞かれるようになりました。「法令遵守」と訳されますが,現代社会においては,企業の社会的信用の失墜を防ぐためには法令を守ることのみならず,社会的規範や企業内倫理をも含めて守ることが,社会的な要請となっていると考えられています。
このような社会的気運を受け,人権擁護委員は,無償で企業などの人権研修の講師となり,企業に求められている社会的責任や男女共同参画の意義などに触れながら,人権尊重の重要性について講演しています。
(4)全国中学生人権作文コンテスト

表彰式
法務省の人権擁護機関では,次代を担う中学生が,日常の家庭生活や学校生活等の中で得た体験を作文に書くことを通して,人権尊重の大切さや基本的人権についての理解を深め,豊かな人権感覚を身に付けることを願い,昭和56年度から「全国中学生人権作文コンテスト」を実施しています。
(5)人権擁護功労賞
人権擁護委員が地域における活動等を通じて関わりのあった民間企業やNPO法人等の団体及び個人の中で,特に人権擁護上の顕著な功績が認められた方に対し,法務大臣又は全国人権擁護委員連合会長が表彰を行っています。
平成24年度も,次の団体に対し表彰を行いました。
| 賞の種別 | 受賞者名 | 所在地 |
|---|---|---|
| 法務大臣表彰状 | 株式会社千葉日報社 | 千葉県千葉市 |
| 同 | 学校法人龍馬学園 | 高知県高知市 |
| 全国人権擁護委員連合会長表彰状 | 株式会社名古屋グランパスエイト | 愛知県名古屋市 |
| 法務大臣感謝状 | 株式会社山陽新聞社 | 岡山県岡山市 |
| 同 | 株式会社人吉新聞社 | 熊本県人吉市 |
| 同 | 株式会社セイコーマート | 北海道札幌市 |
| 同 | 株式会社北海道新聞社旭川支社 | 北海道旭川市 |
| 全国人権擁護委員連合会長感謝状 | 株式会社広島東洋カープ | 広島県広島市 |

学校法人龍馬学園
株式会社名古屋グランパスエイト
(6)人権週間

人権週間
国際連合は,昭和23年(1948年)第3回総会で世界人権宣言が採択されたのを記念し,昭和25年(1950年)第5回総会において,世界人権宣言が採択された12月10日を「人権デー」と定め,また,加盟国等に人権の発展を更に推進するよう呼びかけています。
法務省の人権擁護機関では,昭和24年から,12月10日の人権デーを最終日とする1週間を「人権週間」と定め,人権尊重思想の普及高揚を図るため,全国各地でシンポジウムや講演会などを開催しています。
各地の会場では,より多くの住民に足を運んでいただき,人権を身近に感じていただけるように各種イベントを企画し,また,中学生人権作文コンテストや人権擁護功労賞などの表彰伝達式も併せて行っています。
皆さんもお近くの催しに参加して,人権について考えてみませんか?
(7)その他の人権啓発活動
その他にも,アイヌの人々に対する偏見や差別をなくすための活動,ハンセン病に関するシンポジウム,インターネットを悪用した人権侵害をなくすための活動などを行っています。これらの活動の詳細については,こちら(啓発活動のページ)を御覧ください。
また,人権擁護委員は法務局のほか,各市町村とも協力した活動を行っています。各地域における人権啓発行事については,こちら(人権啓発活動ネットワーク協議会のページ)で御確認ください。