更生保護を支える人 仕事を通じて見守り、立ち直りを支える
茨木地区更生保護協力雇用主会
吉岡建設株式会社
吉岡 正宏さん
協力雇用主になるまで 仕事を続けてもらうことが立ち直りにつながる
地元で保護司をしている知り合いから相談を受けて、保護観察を受けている人を何人か私の会社で雇用したことがきっかけで協力雇用主になりました。また、仕事を続けることが犯罪や非行をした人の立ち直りに役立つという思いから、賛同してくれる事業主と共に、協力雇用主会も立ち上げました。
協力雇用主としてのやりがい 「やり直したい」という思いを長く見守る
私がかつて雇用した保護観察を受けていた人が10年、20年と仕事を続け、大きな仕事を任せられるようになったり、家庭を持つようになったりした姿を見ることが一番心に響きます。また、少年院の教育活動に参画させていただいた際、全院生の前で、働く意義や仕事に必要な資格の話などをしました。院生の真剣な表情や、終了後のアンケートに「仕事を頑張り、やり直したい」という決意を読み、協力雇用主としてのやりがいを実感しました。
協力雇用主会での打ち合わせの様子
現在の取り組み 地域や人に根差した活動を続けたい
少年院で全院生を対象とした「魅力発見講座 DAIJI」という取組を毎年実施しています。①働くことの意義、②社会に出てから大切なこと、③どのような業種や仕事があるのか、④仕事に必要な技術や資格といった内容を院生に話します。
また、出院を控えた院生に対して、毎月「NEXT講座」という、①面接の受け方や履歴書の書き方、②仕事のルールを守ることの大切さ、③会社内での協調性等についての講座を行っています。
地域に密着した更生保護の事業に取り組み、これからも更生保護関係者や矯正施設、地方公共団体の理解と協力を得て活動を展開してまいります。
※「DAIJI」とは、D:DISCOVER、A:ATTRACTION、I:INTEREST、J:JOB、I:INFORMATIONの頭文字をとったもの。